2016-05-12

蚤の市のこと

先日、代官山の蔦屋があるところで開かれた蚤の市に行ってきました。
「平日にも関わらずすごい人」だとの噂に違わず、朝から結構な人出でした(午後から天候が悪化するとの予報だったこともあったから?)。

蚤の市と言えば思い出すのが、僕が留学した最初の年にお世話になったホストファミリーが連れて行ってくれた、ペルピニャンの蚤の市です。もう20年も前のことです。

それまで「蚤の市」というものを見たことがなかった僕は、広大な敷地に膨大な数の出店者が、ボロやガラクタから高価な「ホンモノ」の骨董までありとあらゆるものを出品していることにかなり興奮して、それ以来ほぼ毎週日曜日は蚤の市通いがお約束となりました。

一度、モンペリエの蚤の市に行ったときには、昔の郵便配達用のカバンがとても気に入り、欲しかったのですが確か200フラン(ユーロではない。その当時で4000円くらい。そしてその当時200フランあればパリで普通のホテルに泊まれました。今なら200ユーロですよね)で、当時の僕には即決できる金額ではありませんでした。とりあえず店主に「置いといて」と言ってぐるっと回ってやっぱり買おうと決意して戻ると、その店主は「さっき売れた」と。「置いとく、って言ったやないか!」と言うと、「内金入れなかっただろ」と。「それなら先に言えよ!」という話ですが、そうやって「蚤の市のルール」も身に付けたものでした。

他に大事なルールとしては、「出会いは一期一会」だと思え、ということでしょうか。「他の店でも見つかる」物ばかりではないのが、骨董品の特徴の一つで、しかも同じ物があったとしても状態も様々です。「これは」と思ったら、それは出会いなので、予算が許す限り買っておいた方がいいと思います。それでいまだに後悔しているのが、折り畳むとA4サイズくらいになる「折り畳み式の3面鏡」です。これは4年前にパリに行った時に見つけたものの、迷った挙句買わなかったのですが、その後まったく出会いがありません。。

最近は日本でも、西洋アンティーク品を扱う骨董市が増えているようですが、もちろんすべて「輸入品」ですから、現地での購入費に「諸経費」がかかり、やはりかなり高くなってしまいます。それでも、自分で買いに行くとなると旅費で10万円はかかるので、少々高くても我慢するか、元の値段が大体分かる身としてはバカバカしいと思うか、悩ましいところではありますね。

さて今回も、あれこれ見ては「やっぱり高いなあ」と心の中でつぶやきながらぶらぶらしていると、僕の名前を呼ぶ声が!


声の主は、こちらのお花屋さんの店主でした。
彼女は、僕がエクサンプロヴァンスにいた頃(2000年頃)に一緒にいた男子の彼女で、彼に会いにエクスに来た時に知り合いました。それから順調?に頑張ってお店を持つまでになられました。もちろん、その彼ともちゃんと結婚もして!素晴らしい!!

こちらは今回唯一購入した、「足の木型」です。
花屋さんにいただいたドライフラワーとともに。

アンクレットのディスプレイ用に足首の細い足の木型が欲しいと思って探していたら出会ったのがこれ。足の木型は結構あるのですが、「足首付き」は、割と珍しいのです(今まで探してなかったから見なかっただけ?)。これも現地なら、10~15ユーロくらいかなあという感じで、ちょっと高いかなとは思いつつ、買わないと後悔する、先ほど述べた「一期一会ルール」に従って購入したわけです。僕としては、大変満足しています!


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